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爆クラ<第37回>「スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ! バロック音楽と電子音楽との蜜月」ゲスト:スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ



 爆クラ初の外タレ登場!!!


 という言い方もナンですが、今回のゲストは、フランスはボルドーを拠点に活動する二人組電子バロックユニット、スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ。彼らと「バロックとテクノの相思相愛」を追求するとともに、東京ではお初のライブを楽しんでいただきます。爆クラ初、「スカルラッティーで踊ろう!」的ダンスフロアへの誘惑。

 ヘンデルやバッハと同年生まれの作曲家、ドメニコ・スカルラッティーのチェンバロ用ソナタをアナログシンセをフューチャーし、テクノスタイルにアレンジし、バロックコスプレで演奏するスカルラッティー・ゴーズ・エレクトロのふたりは、バロック音楽に深く魅入られたピアニスト、ハーブシコーディスト。クラシック音楽を電子音楽でプレイする試みは、日本では富田勲さんがドビュッシーの『月の光』等を、コシミハルさんはシューベルトの『野ばら』を手がけていますが(おふたりとも爆クラのゲストです!)、彼らの特徴はそれがダンスミュージックとしても楽しめるという点。


 しかしながら、彼らがテクノに蘇らせようとしたのは、バロック音楽数あれど、なぜにスカルラッティーだったんだ?

 しかし、長年爆クラを主宰した身としては、この感性は良く理解できる気がします。ピアノのように強弱やペダリングで情感やゆれを自由に表現できる、19世紀以降の性能抜群の楽器でなく、チェンバロで奏でられる音の世界は、構造と和声そのものの骨格を味わうような格別の音楽体験をもたらしてくれるわけで、まさに初期の電子音楽に似た格別の音楽世界をもたらしてくれるはずなのですから。

 そして、通訳兼お話しに加わってくださるのは、日本を代表するシンセサイザーサウンドデザイナーとして知られると同時にテルミンの演奏家として活躍中の生方ノリタカさん。(本当はシンセの話だけでも一晩語りたいぐらいですよ!)

 今回の爆クラは第二部を彼らのライブにして、「スカルラッティーで踊ろうダンスパーティー」をVJのALi(anttkc)参も加わって、楽しんでいこうと思います。ドレスコードはありませんが、ポウタイのシャツかフリルのドレスを着てご来場いただき、会場を中世ムードにしていただければこんなに嬉しいことはございません。



ゲスト

スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ

イタリアのバロック音楽作曲家、ドメニコ・スカルラッティのハープシコード用ソナタを電子音楽に編曲して演奏するフランスの二人組。ピアニスト、ハープシコーディストであるミシェル・バナンJrとアントワーヌ・スーシャフは、これらのソナタを数多くの機材や電子楽器を駆使し、 様々な色彩やメロディを加えて、エネルギッシュにそしてダンサブルに演奏。彼らの創りだすサウンドは、有名なシンセサイザーの巨匠、ウェンディ・カーロスや冨田勲、フランスの作曲家ジャン・ ジャック・ペリーらと共通のものがある。18世紀風のコスチュームとカツラに身を包んで、原典を自由に解釈した演奏に重点を置き、狂騒的なリズムとベースラインに溢れた高速で陶酔的なダンスミュージックを展開。中世の踊りや、イタリアやスペイン風のメロディ、メヌエットやジーグ、ロンドは、時空を超えて現代的スタイルで蘇る。

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