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爆クラ in DOMMUNE<第103夜>「作曲家、吉松隆にテルミーホワイ? 現代音楽撲滅運動アンド世紀末抒情主義、についての現代クラシック考」ゲスト:吉松隆


爆クラ〈第103夜〉は、作曲家、吉松隆さんをゲストにお迎えします。吉松さんといえば、その経歴も立ち位置も、そしてタイトルに掲げたように無調音楽を中心とする現代音楽の非音楽的傾向に反旗をひるがえすがごとくの、「現代音楽撲滅運動」と「世紀末抒情主義」の提唱者としてワンアンドオンリーの存在。その本当に魅力的な作品群が心ある音楽ファンの心をわしづかみにしています。


わしづかまれたのはワタクシも同様で、作曲というものにコンセプトとアンチロマンが入って上等、というようなセンスがテッパンである現代音楽の作曲家の中で、美しくて、快楽的で、少しの悲しみとロマンティック(宝塚方向じゃないやつで)そう、抒情というモノが黄金のシャワーのように降り注ぐ、豊かで緻密なオーケストラの音像は、翻ってオルタナティヴ。

吉松さん、プログレファンを自認しておられまして、エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)の「タルカス」をオーケストラに編曲し、CD発売もされていますが、お手軽なロックのクラシック化とは格が違い「EL&Pは本当はこれがやりたかったんじゃないか?!」という、本歌取りぶりが凄い。それこそベルト、シュニトケの現代音楽から、ショスタコーヴィチや、マーラー、ブラームスや、バーンスタインやら、バート・バカラック、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」by ビートルズの境地が万華鏡のように去来していくのです。

今回のテーマは、ずばり、音楽とはなにか?!

タイトルのセンセーショナルさの中に色濃く存在する、吉松さんの深い思索とクリエイティビティに迫るとともに、あの時代に現代音楽的なアプローチから距離を置いた湯山昭の娘として、また、メロディーと和声から、音響と音質のクラブミュージックの洗礼を受けた者としての、現代クラシック音楽考を展開していきます。

久々のゲストDJは、クラシック音楽から現代音楽までの幅広いレパートリーを持つ、若手DJ、tomo takashima。以前ホテルDJで湯山がご一緒した際には、珍しくも名演揃いのLPコレクションによるアヴァンギャルドな選曲に驚愕しました。乞うご期待。

 

■ゲスト:吉松隆(よしまつたかし、作曲家)

1953年(昭和28年)東京生まれ。作曲家。 少年時代は手塚治虫のような漫画家か、お茶の水博士のような科学者になろうと思っていたが、中学3年の時に突然クラシック音楽に目覚め、慶應義塾大学工学部を中退後、一時松村禎三に師事したほかはロックやジャズのグループに参加しながら独学で作曲を学ぶ。 1981年に「朱鷺によせる哀歌」でデビュー。以後いわゆる「現代音楽」の非音楽的な傾向に異を唱え、調性やメロディを復活させた「新(世紀末)抒情主義」および「現代音楽撲滅運動」を主唱、交響曲6曲や協奏曲10曲を始めとするオーケストラ作品を中心に、〈鳥のシリーズ〉などの室内楽作品、〈プレイアデス舞曲集〉などのピアノ作品のほか、ギター作品、邦楽作品、舞台作品など数多くの作品を発表する。 1998年からはイギリスのシャンドス(Chandos)とレジデント・コンポーザーの契約を結び全オーケストラ作品が録音される。最近ではキース・エマーソンの作品「タルカス」をオーケストラ用に編曲し大きな反響を受けた。また2009年映画太宰治原作「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の作曲を監督の根岸吉太郎氏の指名により手掛け、日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。 2003年放映TVアニメ「ASTROBOY鉄腕アトム」の音楽も担当。2012年放送NHK大河ドラマ「平清盛」の音楽を担当し、2枚のサウンドトラックに加えボックスセットを日本コロムビアよりリリース。評論・エッセイなどの執筆活動のほか、イラストレイターとしても活躍中で、著書に「図解クラシック音楽大事典」(学研)、「夢みるクラシック交響曲入門」(筑摩書房)、編著書に「クラシックの自由時間」(立風書房)、また自伝「作曲は鳥のごとく」(春秋社)などがある。 2013年3月20日には幻のデビュー作から大河ドラマ「平清盛」までの作曲家・吉松隆60年の集大成「吉松隆還暦コンサート『鳥の響展』」を東京オペラシティで開催、高評を得た。

オフィシャル・ホームページ: http://yoshim.music.coocan.jp/

 

■ゲスト:tomo takashima(DJ)

幼少期を香港/上海で過ごす。帰国後、早稲田大学文化構想学部在学中にDJとしてのキャリアをスタート。多分野のアートが交錯するパーティー”feat. MATAWA”を神宮前bonoboにて主催。古典派クラシックから現代音楽、エレクトロを自由に越境するプレイはその総体として秩序とエントロピーとの相克/揺らぎの表現を志向する、レフトフィールドな様式美を呈している。Contact Tokyoをはじめとする都内のアンダーグラウンドシーンに出演多数。


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