クラシック音楽の新しい聴き方を提案し続けている<爆クラ>ですが、この度、また新しい試みに挑みます。それは、「ポピュラー音楽ジャンルで活躍するアーティストたちに、クラシックのスタイルで楽曲を作ってもらう」というもの。すでに爆クラは、2016年と2017年に世界的なDJ/プロデューサー、ジェフ・ミルズ作の交響曲の日本におけるコンサートをプロデュースしていますが、そのコンセプトを本格的に展開させていこうとするもの。
その第一段がコトリンゴ作のダンス交響詩『ツバメ・ノヴェレッテ』。2013年に彼女がリリースした同名アルバムは、仲間たちの色合いとは違う白いツバメが主人公のまるで短編映画のようなイマジナブルな世界が展開します。オーケストラの楽器の音色をフルに使い、使い打ち込みを駆使された豊かな世界は、ロシアの作曲家たちや、シベリウスにも通じるユーラシア大陸的な響きがあって、「いつかこれをナマのオーケストラで聴いてみたい。それも舞踊劇で!」という思いが、12月19日(日)、岐阜県・高山市民文化会館大ホールにて実現することになりました。コトリンゴさんの参加はもちろんの事、ソロダンスに、ベジャール、マシュー・ボーン作品などで活躍する世界的なダンサー首藤康之、男声コーラスにTHE LEGEND選抜メンバー、アンサンブル金沢のオ−ケストラという最高の布陣が現在、各々の表現で格闘中。
さてさて、そういう前置きはさておき、今回の<爆クラ>は自作の初のオーケストラ化に挑んだ、コトリンゴさんにそのフレッシュな苦労話をお聞きするとともに、ツバメつながりで「鳥と森と少女」という実はクラシック音楽に頻出するモチーフを追求。マトリョーシカ、天然酵母のパンが大好きな森ガール、そういう森ガールを「オレが守る」と燃える男性は必見なり!!
DJは藤倉大、小菅優、武満徹作品などの名CDを世に送り出した、現在もクラシック界を代表するレコーディング・プロデューサーとして大活躍の傍ら、100枚以上のロックやテクノのライナーノーツを執筆するなど、博覧強記で知られる杉田元一。
■ゲスト:コトリンゴ
5歳からピアノをはじめる。
バークリー音楽大学に留学し、ジャズ作曲科、パフォーマンス科を専攻。
2006年、坂本龍一がナビゲーターを務めるJ-WAVE「RADIO SAKAMOTO」のオーディションコーナーにて、のちに2ndシングルとなる『にちよ待ち』がオンエアされ、 坂本龍一プロデュース「ロハスクラシックコンサート」に出演。
同年、坂本龍一プロデュースのシングル『こんにちは またあした』で日本デビューを飾る。以降、現在までに9枚のサウンドトラックアルバムを発表。
最新オリジナルアルバムは、2017年発売の「雨の箱庭」。
2016年11月に公開し、ロングヒットのアニメーション映画「この世界の片隅に」のテーマ、劇中歌、BGMの全ての音楽を担当し、第40回日本アカデミー賞優秀音楽賞、第71回毎日映画コンクール音楽賞、おおさかシネマフェスティバル2017音楽賞を受賞。
映画の世界を表現した「すずさんとハナウタライブ」が好評を得て、全国各地で開催。
現在は映画、ドラマ、アニメのサウンドトラックや、CMなどを手がけ、演奏のみならずオーケストラアレンジの表現も深め、音楽家として高い評価を受けている。
また、近年はナレーションなど、声での表現の幅も広げている。
2018年には初の海外ツアーでアルゼンチンを訪れ、全6公演を大成功させ、海外での評価も高まっている。
卓越したピアノ演奏と柔らかな歌声で浮遊感に満ちたポップ・ワールドを描くアーティストとして活躍中。
■ゲストDJ:杉田元一(すぎたもといち)
1961年生まれ。1984年から音楽雑誌「週刊FM」「レコード芸術」「POP GEAR」「What’s In?」「What’s In ES」の編集に携わりながらさまざまな雑誌へ寄稿、また100枚以上のロックやテクノのアルバムライナーノーツを執筆。現在のメインワークはクラシックとジャズのレコーディング・プロデューサー。主なプロデュース作品に「伶楽舎/武満徹:秋庭歌一具」「小菅優/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」「吉田誠&小菅優/ブラームス:クラリネット・ソナタ集」「前橋汀子/J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」「吉田次郎/Red Line」「クリヤ・マコト、納浩一、則竹裕之/アコースティック・ウェザー・リポート」「THREESOME/Cubic Magic」「藤倉大/グローリアス・クラウズ」などがある。手がける作品のほぼ全てをスーパーオーディオCDでリリースするハイレゾ・エヴァンジェリスト。
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