爆クラin DOMMUNE​<第95夜>「細井美裕とともに溺レル、人間の声そのものの沼」ゲスト:細井美裕


クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、トーク&リスニングショウ、爆クラ。今回のゲストは、サウンドアーティストの細井美裕さん。


前回はオペラ歌手の林正子さんに来ていただいて、名だたるプリマドンナの天賦の声室、テクニック、魅力など、現場のプロからの一大知見を語っていただきましたが、今回はその真逆、「声」というものを、ある種無個性化し、楽器のように多重録音し、パフォーマンスとなれば、表現する場所の環境、音響にこだわる、いわゆる現代音楽的アプローチで「声」と取り組んでいる、若きクリエイターの登場です。

そもそも、彼女の楽曲との出逢いは、作曲家・藤倉大さんの音楽フェス<ボンクリ・フェス>でのリスニングプログラム。そこで披露された、自身の声を多重録音した『Lenna』という彼女の楽曲に心を鷲づかみされ、その場で細井美裕という名前を検索。なんとアルバムにヒットしたので、その場でポチッた次第。


ちなみに、「録音された声」というものは、現代音楽でも古典的なアプローチであり、声の多重録音は、ポップスの世界でも使われる手法ですが、彼女の企ては「声でありながら、声のイメージと歴史を消す」ような、非常におもしろいセンスが濃厚なのです。


もともと、合唱の強豪校で「大勢の中のひとりの声」だった細井さん。彼女の創作の土台となったクラシックの曲たちを中心に、「世界中にあるいろんな声楽」を紹介して、「人間の声」の沼に深く入っていこうと思います。


そして、なんと今回は、『Lenna』を作ったPro Toolsのセッションを使い、なななんとワタクシのその場の声にて多重録音するという、特別パフォーマンスを決行。どんな響きが実現するのか、本当に愉しみ!!!!

■ゲスト:細井美裕(ほそいみゆ)

1993年生まれ、慶應義塾大学卒業。マルチチャンネル音響をもちいた空間そのものを意識させるサウンドインスタレーションや、舞台公演、自身の声の多重録音を特徴とした作品制作を行う。

22.2chで制作した《Lenna》はNTT ICC無響室、YCAM、東京芸術劇場コンサートホール、国際音響学会AESなどで発表。

2019年YCAMにて細井美裕+石若駿+YCAM新作コンサートピース「Sound Mine」、2020年 Ars Electronica Festivalにて無響室と残響室を繋ぐ作品「Vocalise」、奈良県天川村にて屋外サウンドインスタレーション「Erode」を発表。

現在羽田空港第二ターミナルにて「Crowd Cloud」展示中。


SHURE24 : 世界のオーディオカルチャーをプッシュする24人に選出

第23回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞受賞

Sound & Recording Magazine「realize – 細井美裕の思考と創発の記録」連載中


miyuhosoi.com

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