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爆クラ<第66夜>「クラブ耳に届くクラシック 大沢伸一スペシャル」ゲスト:大沢伸一

 クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ。今年最初の会は、原点に帰ってのテーマ。そう、爆クラのコンピレーションアルバムのタイトルでもある「クラブ耳に届くクラシック」。



 さて、このコンセプトはまさにニューヨークはTworoのフロアで掴んだものだったのですが、あれから10年以上たってもなお、DJのミックスとテクニックは、オーケストラを鳴らす管弦楽法、指揮者の能力、もちろん楽曲の作り方などと共通点が非常に多いことを発見し続けています。


 で、ゲストにお招きするのは、大沢伸一さん。ソロプロジェクト、モンドグロッソとして国内だけでなく海外のシーンでもよく知られ 、ジャズ、ソウル、ヒップホップ、ボサノヴァ、R&Bと多彩なポップスの要素とハウスやブレイクビーツ、テクノといったクラブミュージック由来の音響設計が化学反応を起こすプロデュース作品は、大変に魅力的なものです。


 最近では、満島ひかりが歌い、そのPVのおそるべき完成度がYouTube等で話題になった「ラビリンス」。声質とバッチリ合ったメロディラインの創作、クラブ/DJミュージックが得意とする「浮遊感」が 見事に合わさったこの楽曲からは、そのような境地を和声や管弦楽法で表そうとしたクラシック音楽の先達たちの作品との共通点がみて取れるのですよ。


 自身の私設オーケストラを結成したりと、ダンスミュージックとクラシックの融合を目指すプロジェクトも進行中の大沢さん。たとえば、bird、安室奈美恵等の声に歌わせたいクラシックの歌曲はどんなものか ビートはどういう形で残すのか。いや、ダンスというというのならば、思い切ってワルツの3拍子に戻るのもアリなのか、などという話題からもクラシック音楽の個性や魅力、そして問題が浮き彫りになってくるはず。DJ/プロデューサーとして最先端の活動をし続けている彼が感じる、クラシック音楽楽曲の魅力、そして限界、ジャンルの可能性などを、大沢さんと私とで持ち寄った曲たちをネタに、語っていきたいと思います。



ゲスト

大沢伸一(MONDO GROSSO)

音楽家、DJ、プロデューサー、選曲家。リミックスを含むプロデュースワークでBOYS NOIZE、BENNY BENASSI、ALEX GOHER、安室奈美恵、JUJU、山下智久などを手がける他、広告音楽、空間音楽やサウンドトラックの制作、アナログレコードにフォーカスしたミュージックバーをプロデュースするなど幅広く活躍。2017年14年振りとなるMONDO GROSSOのアルバム『何度でも新しく生まれる』をリリース。iTunesアルバム総合チャート1位、オリコンアルバムランキング8位、満島ひかりが歌う「ラビリンス」ミュージックビデオが850万回以上再生されるなど華麗な復活劇が音楽シーンの話題となった。

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