現代音楽、ミニマルの巨匠、テリー・ライリー、爆クラに急遽、登場!!! もう、何も言うことはありません。スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスと並ぶミニマルミュージックの代表的作曲家であるライリー氏、爆クラ初登場です。
そもそも、爆クラのコンセプトのひとつが、「クラブ耳(クラブでの音質、音圧、音楽センスに慣れた耳)に届くクラシック音楽」というものだったわけでして、ライリー氏の音楽は、代表作『In C』でお分かりのように、「音楽は、そう思われているように、メロディーと和声ありき、じゃないのですよ」ということを、それを耳にした人々に、最速アンド最強度にてわからせてくれる凄さがあるのです。
参考資料↓ 『In C』 https://m.youtube.com/watch?v=yNi0bukYRnA
12平均律の長調と単調のたった二つの旋法を元に楽曲の宇宙を構築していった西欧クラシック音楽に対して、ラーガという3万4千以上もある旋法を持つインド音楽に学生時代にハマり、自らのスタイルを確立していったライリー氏。民俗音楽はもとより、彼の耳に音楽の森羅万丈をぶつけさせていただいて、その「耳」が何を感じ取っていくのか? を探っていくという刺激的な一夜。
作曲家の中で、未だに別格の存在であり続けるモーツァルトなどのクラシックはもとより、ライリー氏らが産み出したミニマルをクラブという場の要請に合わせて「体感」という魅力を強調する形で発展させていった先のトランスやテクノ、エリック・サティに始まった環境としての音楽、人間のもっとも根源的な音楽発生装置としての「声」、音楽を牛耳る楽器である「ピアノ」という楽器について、などなど。
そう、この「リスニング実験」は実は「爆クラ」 の十八番なのですが、今回こそはその白眉。「音楽というものは、一体何なのか?」「なぜ、私たちは音楽に惹かれるのか?」「どういった音楽が人の心をつかむのか?」という文化の大問題が彼の言葉によって、浮き彫りになっていくのではないでしょうか。
日程は、来たる11月6日(月)。ジェフ・ミルズ、ファナ・モリーナという稀代の才能たちと絡む、驚くべき公演で来日するライリー氏の、貴重なレクチャーミーティングになること必須なので、ぜひにお運びを!
直前告知になってしまったので、皆さま、シェア、お願します。そして、「めちゃぶつけ」の曲に関して、もし、アイディアがありましたら、ぜひ、ここに投稿してくださいまし。
ゲスト
テリー・ライリー
1935年、カリフォルニア州コルファックスに生まれる。サンフランシスコ州立大学とサンフランシスコ音楽学校を卒業後、インド古典声楽の巨匠パンディット・プラン・ナートに師事。スティーヴ・ライヒやラ・モンテ・ヤングとも交流しながら、即興演奏とミニマリズムを基調とする独自の音楽性を創り上げていく。「ミニマル音楽の父」とも呼ばれる存在。現代音楽分野だけでなく、ザ・フー、ソフトマシーン、タンジェリン・ドリームなどのロックバンド、クラブDJ/プロデューサーたちにも大きな影響を与えた。
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