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爆クラ<第49夜>「映画内クラシック音楽 ヴィヴィアン佐藤篇」ゲスト:ヴィヴィアン佐藤

 音楽の効能のひとつとして「人をその気にさせる」というものがあります。喜怒哀楽に怖い、という感情。特にヒュードロドロドロというお化けが出るときの音(これもノイズという音楽です)は、外国人も怖いと思うらしく、70年代のソウルバラードは、聴くそばから彼氏や彼女が欲しくなるものです。


 映画という表現がこれを使わない手はない。その音源として、クラシック音楽の膨大なアーカイヴは宝の山。一般的にはあまり知られていない音楽が、映画の1シーンとの絶妙マッチングで、誰でも知っている名曲と化した例も多々あります。ヴィスコンティー監督作品『ベニスに死す』のマーラーの交響曲五番第四楽章アダージェット、が有名ですが、昨今のマーラー人気の原因の一つは絶対これ。


 今回のゲスト、非建築家、アーティスト、ドラァグ・クイーン、文筆家、映画評論家etc…のヴィヴィアン佐藤さんは、映画の観方に独特のラインがある方。というわけで、今回のテーマは、映画とクラシック音楽の深い関係について。電話でちょっと打ち合わせをしたところ、「ベートーヴェンの『エリーゼのために』が使われた映画たちがヤヴァイ」と、とーっても意味深なお話をしてくださいました。


 クラシック音楽と映画の話題は、もはやいろいろなところで語られていますが、その先の、もうひとつコンクでレアな曲や話題が噴出しそう。たとえば、役者のこの表情にこの曲をあててみる、といったお楽しみも絶対にヤルつもり!! いやはや、妄想選曲は「爆クラ!」の大得意分野ですから。


 今年はのっけから、『キャロル』が話題になり、アカデミー賞発表の5日前ということで、そんな話題も出ること必須。

 是非、お運びあれ。


 教養としてのクラシックではなく、クラブカルチャーを経た耳を持つ人にこそ体験してほしい、この爆音音浴。生演奏がデフォルトだけれど、録音とオーディオという現代のテクノが入ってこその、音と脳と身体とのセッションを堪能して下さい。

 なお今回は、閉館、3月いっぱい前の新世界では、最後の「爆クラ」になります。なので会場は一時間早めて、19時スタート。終演後は、さよならパーティーとなりますので、ふるってご参加ください。



ゲスト

ヴィヴィアン佐藤

美術家、非建築家、映画批評家、プロモーター、ドラァグクイーン、、と様々な顔を持つ。ジャンルを横断していき独自の見解で「トーキョー」と「現代」を乗りこなす。自身の作品製作のみならず、「同時代性」をキーワードに映画や演劇、ライヴなどを単なる受け取る側としてではないプロモーション活動も展開。 バーニーズNY、ヴーヴクリコ、LANVIN、MILKFEDなどのディスプレイや作品を提供。野宮真貴や故山口小夜子、故野田凪、古澤巌など個性派美学を持つアーティストとの仕事も多い。2012年からvantanバンタンデザイン研究所で教鞭を持つ。

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