さて、今年もハロウィンがやってきました。世界に誇るコスプレ文化を持つ日本がこんな楽しい行事を掘って置くわけはない、ということで、今回のテーマはハロウィン。
みなさんご存じの通り、クラシック音楽は、あの世の方々が頻繁に顔を出します。そもそも、音楽の起源そのものが人智を超えた世界との交信という宗教的なものでもあったりするので、当然と言えば当然。チャイコフスキーの『白鳥の湖』だって、白鳥の化け物の描写だし、シューベルトの歌曲『魔王』なんぞは、「こどもが悪魔を感じてお父さんに訴えているのに無視したもんだから、アチラに連れて行かれちゃった」というホラー映画のプロットそのまんま。
もっとも、恐ろしいのは人間、ということで、クラシックは内面の狂気や人間の変態っぷりを描くのもお得意。思いつくところで、爆クラでも紹介したリゲティーの『悪魔の階段』なんぞは、もう、絶対に鬱っ気の時は聴いちゃイカンのですよ。
こういう、エッジの効いたテーマの時には、必ずお願いしてしまうのがクラシック音楽評論家の鈴木淳史さん。日本コロムビアからリリースされた、コンピアルバム『爆クラ! クラブ耳がハマるクラシック』でもガッツリタッグを組んだ楽友(私はそう呼んでいる)との久々のトークセッション。
彼との爆クラでは、「クラシックにこんな面白い曲があるのか?!」と目からウロコが落ちまくり。彼の言葉からは、アート、芸術をどう聞き、どうアウトプットできるのかという、批評精神を大いに学べるので、文化系は必聴ですよ!
なお、今回はハロウィンということで、コスプレしてきた方は500円ディスカウント。(コスプレの判断はドアガールがさせていただきますwww)
ふるってご参加くださーい。
ゲスト
鈴木淳史(すずきあつふみ)
音楽評論家。1970年生まれ。法政大学日本文学科卒業後、主にクラシック音楽に関する私批評を展開。著書に『萌えるクラシック―なぜわたしは彼らにハマるのか 』『わたしの嫌いなクラシック』『美しい日本の掲示板―インターネット掲示板の文化論 』(以上、洋泉社新書y)、『「電車男」は誰なのか―“ネタ化”するコミュニケーション 』(中央公論新社)、『クラシック批評こてんぱん』(洋泉社文庫)、『不思議な国のクラシック―日本人のためのクラシック音楽入門 』(青弓社)ほか多数。
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