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爆クラ<第41夜>「飴屋法水にクラシック音楽をプレゼンテーションしてみた!!」ゲスト:飴屋法水


 ゲストにお迎えするのは、現代アートからパフォーマンス、動物飼育販売までの活動を繰り広げ、いわき総合高校で学生たちと上演した「ブルーシート」が第58回岸田國士戯曲賞を受賞した、飴屋法水さん。


 表現のキャリアを、唐十郎の状況劇場の音響担当から始め、音楽をその表現の大きな核としている彼に、クラシック音楽をブレゼンテーションしてみる試み。クラシック音楽をある意味、音楽としての魅力のあり方、ということで、裸に剥いてしまう、刺激を通り越し、危険な夜になるはず。


 もう、すでに演出表現の中に、音楽が選曲家,音響技術者としての表現がガッチリ入り込んでいる彼の手つき。「ここでこう来るか?!」の驚きに満ちた表現の数々を目撃したコチラとしては、その「脳内音楽リスト」にいかに、クラシック音楽が入り込めるのか? という植村直己よりも冒険家な企て。


 果たして、ジョン・ケージなどの現代音楽は必須として、バロックやロマン主義の中にも、飴屋的世界観が潜んでいるのかも、と。


 映画や芝居に非常によく使われてきたあの名曲から、クラシック独自の音響の数々まで。クラシック音楽を下敷きに、パフォーマンス全体に置ける飴屋流音楽のあり方、考え方を浮き彫りにできれば、と思います。


 ちなみに、わたくしと飴屋さんの関係は、80年代後半に遡ります。東京グランギニョルという伝説の演劇ユニットにて業界を震撼させた飴屋法水さんですが、私はちょうどその頃、カルチャー情報誌ぴあの演劇担当で、彼の完全に「音楽と舞台美術と役者の存在が等価」になって押し寄せて来るその舞台に圧倒され、大ファンになって今に至っているのです。(今でこそ、演劇において音楽は大重要事項ですが、当時は「伴奏」のごとくだったのです)。


 映画や芝居に非常によく使われてきたあの名曲から、クラシック独自の音響の数々まで。クラシック音楽を下敷きに、パフォーマンス全体に置ける飴屋流音楽のあり方、考え方を浮き彫りにできれば、と思います。



ゲスト

飴屋法水

1961年生まれ。78年、唐十郎主催の「状況劇場」に参加。84年に「東京グランギニョル」を結成し、カルト的な人気を博す。87年「M.M.M」を立ち上げ、メカニックな装置と肉体の融合による『スキン/SKIN』シリーズでサイバーパンク的な舞台表現を固める。90年代は舞台から美術活動に移行しながらも、人間の身体に一貫してこだわり続け、輸血、人工授精、感染症、品質改良、化学食品、性差別などをテーマとした作品を制作。95年、ヴェネツィア・ビエンナーレ参加後に美術活動を停止しするが、2005年に「バングント」展で美術活動を再開、08には平田オリザ作『転校生』の演出を手がけ、本格的に演劇活動に復帰。日本に移住した外国人を起用した「サイコシス」、グラウンドの穴や廃屋を舞台にした「わたしのすがた」夢の島における野外劇「じめん」など、4回連続でフェスティバルトーキョーに参加。大分や新潟など地方の芸術祭への参加、商業演劇的な舞台の演出も手掛ける一方、2013年には、朝吹真理子とのテキストいわき総合高校生徒と校庭で上演した「ブルーシート」、家族3人での上演「教室」など、活動は多岐に渡る。2014年「ブルーシート」で第58回岸田國士戯曲賞受賞。また、パフォーマーとしてライブに参加することも多く、大友良英、七尾旅人、小山田圭吾、青葉市子など、世代を超えた多くのミュージシャンと共演。

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