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爆クラ<第34夜>「クラシック音楽、2014年半ばのトレンド報告」ゲスト:小田島久恵


 12年ぶりに拡大発展の星である木星が、獅子座に入ったことで、もともとは王侯貴族が宮廷文化のDNAが根深いクラシックがその影響を受けないはずがない!!!


 爆クラゲストとしては第二回目。長年カルチャー雑誌でロックやファッションという時代と寄り添う表現と相対し、近年はそのジャーナリスティックな視点でクラシック音楽フィールドで活躍中のライターの小田島久恵さんをお呼びして、「今、世界と日本のクラシック音楽界では何が起こっているのか?」の最新トレンド報告と分析を、音源付きで語っていただきます。

 先日亡くなったブリュッヘンをはじめ、年明けからアバド、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、マゼールなど高齢の世界的マエストロが立て続けに鬼籍に入ってしまわれた2014年は、クラシックにとって大いなる世代交代の年かも!!

 特に表現芸術に多大な影響を与えているYouTubeのクラシック動向。「気になった曲があれば、すぐにそれを確認できる」「演奏の聴き比べができる」ということで、クラシックの普及に非常に役立っていることは言わずもがな。若手の演奏家は、自身のPVをアップして、新たなファンを獲得していたりもします。

 一方、指揮者に照準を当てると、特にオペラ指揮者の若年化が顕著で、20代でオペラを振ってる人もザラ、というのが昨今の傾向。同世代でファンになって、一緒に年齢を重ねていく、などという、まるで現在の寿司業界同様のことが、クラシックの世界同様に起こっているのです。

 久々のスター指揮者との呼び声が高い山田和樹などなど、海外で活躍する日本人演奏家をはじめ、芸術監督が替わったスカラ座、そして、新国立劇場などが目指す表現の方向性は?!


参考資料↓

 ファンの高齢化を含め、クラシック音楽が抱える問題を、等の演奏家や業界はどのように打破しようとしているのか、という試みは、歴史と伝統がある表現ジャンルすべてに共通の話題でもあります。  教養としてのクラシックではなく、クラブカルチャーを経た耳を持つ人にこそ体験してほしい、この爆音音浴。生演奏がデフォルトだけれど、録音とオーディオという現代のテクノが入ってこその、音と脳と身体とのセッションを堪能して下さい。


ゲスト

小田島久恵

音楽ライター。クラシックを中心にオペラ、演劇、ダンス、映画に関する評論を執筆。歌手、ピアニスト、指揮者、オペラ演出家へのインタビュー多数。オペラの中のアンチ・フェミニズムを読み解いた著作『オペラティック! 女子的オペラ鑑賞のすすめ』(フィルムアート社)を2012年に発表。趣味はピアノ演奏とパワーストーン蒐集。

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