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爆クラ<第25夜>「クラシックとジャズの相思相愛図」ゲスト:三宅純

 今回のゲストは、作曲家、アーティストの三宅純さん。パリを拠点に、ピナ・バウシュやロバート・ウィルソンの舞台音楽をはじめとして、多くのCM、映画、コンテンポラリーダンスの音楽など、世界的に活躍している三宅さんとともに、クラシック音楽とジャズが出会った時に、また、民族の移動や異なる文化同士が、お互いが干渉し合って生まれる「異種交配の系譜」を聴き、そして語っていきます。


 クラシック音楽が、ジャズというアフリカ大陸をDNAに持つ非常に強力なポビュラーミュージックが出会い、20世紀のクラシックは否が応でも、その全く新しい響きとリズム、語法に魅せられてゆきます。そして、ジャズもまた、その出自にキリスト教の布教とともに伝えられた、クラシックの音楽の背骨があります。


参考資料↓


 今回のゲストである、三宅純さんは、現在、パリを拠点に、ピナ・バウシュ、フィリップ・ドゥクフレなどの舞踊作品に音楽参加し、2007年に発表したアルバム『Stolen from strangers』は、欧米の音楽誌で 「年間ベストアルバム」「音楽批評家大賞」などを受賞するなど、ジャズミュージシャンであるとともに、現在は国際的に活躍するコンポーザーとして活躍しているアーティスト。  今の私たちの裸の耳で聞いてみて「えっ、これジャズじゃん?」というクラシック曲と、その理由。演奏で言えば、特にガーシュインの「ラプゾティー・イン・ブルー」などは、管にスイング管が無いと、もうまったく最近の耳ではカッコ悪くて聴けません。  三宅さんはカザルスにロック性を感じ、グールドにはジャズを感じると言います。そして、バッハ。なぜ、多くのジャズプレイヤーは彼にひかれるのか、などなど。クラシックとジャズ、いや、 民族の移動や異なる文化同士が、お互いが干渉し合って生まれる「異種交配の系譜」ハイブリッドの音、センス、技術論、世界観についての一夜。

 教養としてのクラシックではなく、クラブカルチャーを経た耳を持つ人にこそ体験してほしい、この爆音音浴。生演奏がデフォルトだけれど、録音とオーディオという現代のテクノが入ってこその、音と脳と身体とのセッションを堪能して下さい。 ●予定の曲たち  Invention No.13 A minor/Bach  Glenn Gould  Le Tombeau de Couperin/Ravel  L’Oiseau de Feu(The Fire bird)/Stravinsky  Eclaires Sur l’au-Dela: /Messiaen   An American in Paris/Gershwin  あとは、当日のお楽しみ。

ゲスト

三宅純(みやけじゅん)

日野皓正に見出され、バークリー音楽大学に学び、ジャズトランぺッターとして活動開始、時代の盲点を突いたアーティスト活動の傍ら作曲家としても頭角を現し、CM、映画、アニメ、ドキュメンタリー、コンテンポラリーダンス等多くの作品に関わる3000作を優に超えるCM作品の中にはカンヌ国際広告映画祭, デジタルメディア・グランプリ等での受賞作も多数。ピナ・バウシュ、ヴィム・ヴェンダ−ス、ロバート・ウィルソン、フィリップ・ドゥクフレ、オリバー・ストーン、ジャン・ポール、グード、大友克洋らの作品に参加し、異種交配を多用した個性的なサウンドは国際的賞賛を受けている。 ジャンルを超越した活動を通じてハル・ウィルナー、アート・リンゼイ、デヴィッド・バーン、グレース・ジョーンズ、アルチュール・H、ヴィニシウス・カントゥアーリア等海外音楽家とのコラボレーションも多い。'05年秋よりパリにも拠点を設け、精力的に活動中。アルバム”Stolen from strangers”はフランス、ドイツの音楽誌で「年間ベストアルバム」「音楽批評家大賞」などを受賞。ギャラリーラファイエット・オムの「2009年の男」に選出され、同年5月にはパリの街を三宅純のポスターが埋め尽くした。主要楽曲を提供したヴィム・ヴェンダース監督作品「ピナ/踊り続けるいのち」はEuropean film award 2011でベスト・ドキュメンタリー賞受賞。またアカデミー賞2012年ドキュメンタリー部門、および英国アカデミー賞2012年外国語映画部門にノミネートされた。

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