湯山玲子presents
クラシック音楽の新しい聴き方を提案する
トーク&リスニングイベント
2024年7月17日(水)
19:00開演(18:15開場)
爆クラpresents
「交響ラップ」
クラシックとラップが挑む未知の領域
会 場
サントリーホール
出 演
N/K a.k.a.菊地成孔、志人、呂布カルマ、NENE(ゆるふわギャング)
HIDENKA、DOTAMA、HUNGER(GAGLE)、梅本佑利
原田慶太楼、パシフィックフィルハーモニア東京、湯山玲子
混ぜるな、危険(なのか?)
ラッパーの感性が、クラシック音楽から生きた"言葉"を生み出す現場にGO!!!
言葉を持たないクラシック音楽が、時代のセンスに従って、ラッパーたちの言葉から、新たな響きを獲得する、刺激的な音楽の現場が、『交響ラップ』です。
1970年代にニューヨークのブロンクス地区のストリートで発生した独自の音楽ジャンルであるヒップホップは、ダンス、ファッション、そして音楽産業の形態自体にも大きな影響を及ぼし、今や全世界を巻き込む大衆音楽の一大ジャンルとなりました。
その中心的存在は、ラッパーたち。彼らはトラック(後ろで鳴っている音楽)に乗せてライムという「詩」を表現していきます。つまり、音楽に合わせた「詩の朗唱」とも言え、その内容は詩作と同様、社会や個人の内面を表現。ちなみに、韻を踏むというスタイルがあるのは、どちらも同じ。
『交響ラップ』は、その名の通り「クラシックの楽曲そのままの生演奏がバックトラックとなり、ラッパーが表現する」という画期的なコンサートです。
クラシックのアーカイヴの中から曲が選び出され、曲の音響はもとより、作曲者の意図、時代性などをインプットした上でラッパーたちは、現代と切り結ぶ刺激的な「ライム/歌詞」をフロー。ベートーヴェンはシラーの詩を交響曲第九番の最終楽章に取り入り、ドビュッシーはマラルメの詩をモチーフに多くの曲を書いたことの、逆提案、とも言えるのです。
オペラ歌手がオーケストラをバックに歌うソロコンサートの歌唱部分が、ラップにすげ変わったようなスタイルを想像してみてください。ライム(詩)の世界観によっては、モノオペラのような表現が成立していくことでしょう。世界的に活躍し、オペラに定評がある指揮者の原田慶太楼が、そのタクトで二つのジャンルを切り結んでいきます。