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爆クラin DOMMUNE<第88夜>「作曲家・藤倉大のターヘルアナトミア その音楽はいったいどこからやってくるのですか?」ゲスト:藤倉大



クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント、爆クラ。8月27日(木)は、世界のクラシック界が注目する作曲家、藤倉大さんの登場です!!! ピエール・ブーレーズにその才能を見いだされ、20代で内外の作曲賞を総なめにし、世界の一流オーケストラが定期公演で彼の作品をプログラムに入れるなどその活躍は昇り龍のごとし。彼の名前を知らない人でも、国際的ピアノコンテストを舞台にした映画『蜜蜂と遠雷』で第二次予選課題曲として提示される『春と修羅』に心を奪われた人は多いはず。



私の藤倉さん体験の最初は、彼がオーケストレーションし、オーケストラで演奏された坂本龍一さんの『バレエ・メカニック』で、坂本さんの基本設計とセンスを100倍返しした、その重奏音響の迫力に心を打ち抜かれたことが最初。読売日本交響楽団でナマで聴いたピアノ協奏曲第3番「インパルス」の破格のトリッピー感はもとより、前々回の爆クラでも紹介し、DOMMUNEのタイムラインが文字通りざわついた合唱の『ざわざわ』。同アルバムに収録された小林沙羅さんのソプラノ曲『きいて』は、本当に現代の「狂乱ルチア(有名なアリア)」はこういうことだよ、という境地。それらは、今、クラシック音楽の構造(楽器やシステム)の中でできることの極北であり、しかも音楽として魅力的なところが素晴らしいのですよ!!!

爆クラでは、そんな藤倉ワールドを形作ってきた、彼の音楽遍歴、作家が語る自作とともに、彼の耳と感性は他の音楽にどう反応するのか? という、音楽雑誌『ザ・ワイアー』の名物連載「めかくしジュークボックス」にも挑戦。

そしてそして、当日、藤倉さんにもナイショの、あの演奏家によるサプライズ生演奏も予定しています。

今回も少人数ながら、ライブ鑑賞が可能です。感染対策を充分に取った上で、自粛疲れを最高の音響とトークで洗い流しましょう。

※藤倉さんはリモートでのご出演となります。 __________________________ ■ゲスト:藤倉大(ふくじらだい、作曲家) 作曲家。1977年大阪に生まれ、15歳で渡英。数々の作曲賞を受賞。ザルツブルク音楽祭、ルツェルン音楽祭、BBCプロムス、バンベルク響、シカゴ響、シモン・ボリバル響等から作曲を依頼され、共同委嘱は多数。2014年に名古屋フィルハーモニー交響楽団の、17年にイル・ド・フランス国立管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスに就任。シャンゼリゼ劇場、ローザンヌ歌劇場、リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ《ソラリス》を15年にシャンゼリゼ劇場で世界初演、18年にアウグスブルク劇場で新演出で上演され、高い評価を得た。17年に革新的な作曲家に贈られるヴェネツィア・ビエンナーレ音楽部門銀獅子賞を受賞。また同年から東京芸術劇場で開催している世界中の“新しい音”が集まる音楽祭「ボンクリ・フェス」の芸術監督を務めている。2020年は3作目のオペラ《アルマゲドンの夢》の世界初演等が控えている。録音はソニーミュージックや自身が主宰する音楽レーベルMinabel Recordsから、楽譜はリコルディ・ベルリンから出版されている。

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