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爆クラ<第33夜>「劇的空間に、クラシックはお呼びでない? のか!」ゲスト:三浦康嗣(□□□<クチロロ>)


 7月24日(木)の爆クラは、三浦康嗣さんの登場です。まー、三浦さんと言ったら、Jポップの最終進化形とも称される □□□(クチロロ)を主宰し、岸田戯曲賞受賞作『わが星』の音楽を担当するなど、この時代の真のクロスジャンルの実行者。

 彼と語るのは、「今の主流である、なーんにも起こらない演劇やパフォーマンスに、果たしてクラシックは添うことができるか?」という件。クライマックスにキングクリムゾンかけときゃオッケーだった演劇は、現在もの凄く音楽の一が重要になっています。そこんとこに、クラシックは果たして「使っていただけるのか?!」問題。

 演劇を始めとして様々なアートの主流は、クライマックス、ドラマティック無きポストドラマ時代。わかりやすく言えば、お涙ちょうだい拒否。爆クラでも何度も話題に上がる、非ロマン主義とポリフォニー感覚礼賛の現代クラシック耳にも繋がる話です。

 しかーし、「もうそれは飽きたぜ」という感じもあり、たとえば、小劇場系演劇の繊細で微妙な温度感を、ベートーベンやマーラーの音楽に添わせられるのか? 「いやいや、ダメに決まっているじゃん」と誰しもが思うところを、そうじゃない可能性も含め、今回は追求していきます。


参考資料

マリア・カラス/ケルビーニ「メデア」


Arnold Schoenberg: Suite per pianoforte op.25 (1921)


 岸田戯曲賞受賞作『わが星』のまるで役者や装置の一部のように食い込んだ音楽世界を創り、いとうせいこうも加入した、彼主宰の □□□ でアルバム『ヒップホップの経年変化』を打ち出した、三浦さんによる、言わば「クラシックの経年変化」。  特に、演劇、映画、小説、パフォーマンスに興味がある方々、是非にお運びあれ!  教養としてのクラシックではなく、クラブカルチャーを経た耳を持つ人にこそ体験してほしい、この爆音音浴。生演奏がデフォルトだけれど、録音とオーディオという現代のテクノが入ってこその、音と脳と身体とのセッションを堪能して下さい。

●予定の作曲家たち  リヒャルト・シュトラウス  クルト・ワイル  ケルビーニ  シェーンベルク  バッハ   あとは、当日のお楽しみ。 ゲスト

三浦康嗣(みうらこうし、□□□(クチロロ)主宰。スカイツリー合唱団主宰。)

平井堅、m-flo、RYO the SKYWALKER、土屋アンナ、野宮真貴、bird、坂本美雨、MEG、環ROY、私立恵比寿中学等様々なアーティストの楽曲提供、プロデュース、リミックスや様々なウエブサイト、CM音楽監督と制作、昨年のカンヌ広告祭サイバー部門銀賞受賞、今年のD&ADイエローペンシル受賞した『TOKYO CITY SYMPHONY』の音楽監督、岸田戯曲賞受賞作『わが星』の音楽担当、「音楽劇ファンファーレ」の音楽・演出等々。RISING SUN ROCK FESTIVAL等の大型音楽フェスやLow End Theory等のクラブイベント、吾妻橋ダンスクロッシング等の舞台/ダンス/美術/演劇的イベントまで縦横無尽に活動する唯一無二の存在。

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