爆クラ<第79夜>「イケムラレイコとたどる音楽的美術、あるいはその逆」ゲスト:イケムラレイコ

 クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ。3月25日(月)は、現在、国立新美術館にて大規模な個展『イケムラレイコ 土と星 Our Planet』が開催されている、その御本人、アーティストのイケムラレイコさんです。爆クラではいろんな表現者の方々をゲストにお呼びしていますが、世界的な美術家をお招きするのは初めて。



 現代美術がコンセプト偏重になり、「絵画」や「彫刻」がコンセプトの証拠のような存在になって久しい今、イケムラさんの作品はその強さと物言う世界観で観る人の心を満たしていきます。


 音楽と美術(デザイン等含む)、このふたつの表現は同じようでいて、かなり違う。このふたつを長いことみてきた自分としましては、たとえば、ハイセンスな視覚見識眼を持っていると自他共に認める人について、その音楽の好みは「ホントかよ?!」というほどダメなケースを私は実感としていろいろ知っています。その一方で、「まるで音楽が聞こえてくる」ような作品も多く存在するのです。


 「色彩豊かな」という表現が、クラシック音楽のアルアル紋切り型として多発するように、確かに色の感覚は最も音楽に近いかも。そして、イケムラ作品の実物に接したときの驚きは、カンバスに塗り重ねられたその色が目に入ったときに引き起こされる独特の深い感覚。そう、彼女の山水画的な絵画『東海道』を埋め尽くす黄土色と同じ「感覚」を引き起こすクラシック音楽は、あるのかないのか。


 そして、かたちと音楽、ならば、あの有名な「キャンバスをナイフで切っただけ」のフォンタナ作品のあのとてつもなく、美的でカッコいい感じ(倉敷・大原美術館で実物を見て、ブッ飛んだ!)は、いったいどういう「音」なのか、そして、世界を決定する、たとえば、ベートーヴェン交響曲第5番「運命」の第2主題のホルン、みたいな世界(長調変化による明るさ、の範疇ですが、これがまた複雑なんすよ)を描いた美術作品はあるのか、とかのお話し。


 ということで、今回は、音楽と美術(絵画、彫刻)という、聴覚と視覚の表現について、世界的な美術家であるイケムラさんの懐を借りて、オモシロがりながら、たどっていくという刺激的な夜になるはずです。


ゲスト

イケムラレイコ

1951年三重県生まれ。美術家。70年、大阪外語大学スペイン語科に入学、73年にスペインに渡り、セビーリャ美術大学に留学。79年にスイスのチューリッヒに移住、83年からはドイツに活動の拠点を移す。87年、スイスのバーゼル現代美術館で初の個展を開催。91年からベルリン芸術大学の教授を務める。2011年、東京国立近代美術館と三重県立美術館で『イケムラレイコうつりゆくもの』を開催。14年に女子美術大学の客員教授となる。絵画、写真、彫刻などさまざまなメディアで表現し、世界的に高い評価を受けている。19年1月に初の自叙伝となる『どこにも属さないわたし』(平凡社)を上梓。5月11日からバーゼルで『イケムラレイコ展 Nach Nauen Meeren』を開催。4月1日まで個展『イケムラレイコ 土と星 Our Planet』が開催されている国立新美術館(東京都港区)にて。

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