爆クラ<第76夜>「冷静と情熱のあいだにオーボエ」ゲスト:吉井瑞穂

 クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ。12月20日(木)は、木管楽器シリーズ。先月のフルートに次いで取り上げるのはオーボエ。共演200回以上のアバドを始め、ブーレーズ、ヴァント、アーノンクール、ブーレーズ、ハーディングら世界的巨匠の指揮で演奏を重ねており、ベルリンフィル等一流オーケストラからご指名がかかる、世界の(マジ)で、吉井瑞穂さん。



 私との出逢いは、爆クラにゲストでも出ていただいた、指揮者パーヴォ・ヤルヴィとNHK交響楽団の関係者レセプションでした。ウェービーヘアの華やかな出で立ち、陽性でパワフルなお人柄が魅了されたその手に持つ楽器がオーボエと聞いて、びっくり仰天。なぜならば、オーボエ奏者という存在は、のだめカンタービレの黒木君のように、神経質そして偏屈というイメージだったからです。


 そう、オーボエは、世界で一番音を出すことが難しいと言われる楽器。そして、その音はというと、クールで硬質。まるでフォンタナの絵の切り込みのように空間を支配しつつ時にスウィート、という唯一無比。それゆえ、交響曲でのオーボエ・ソロの聴かせどころは多発し、思えば最もカッコいい楽器、ともいえるのです。


 誰でも知っているチャイコフスキー「白鳥の湖」のたーらららら、たーらたーにーらのあの寂寥感と切なさ。そう、オーボエは全ての楽器の中で、一番、藤原定家感があるかもしれませんね。見渡せば 花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮、的な。


 『冷静と情熱のあいだに』という小説&映画がヒットしましたが、オーボエという楽器はまさにそれ。口元のリードを削りサウンドを調整する冷静さと、ダイナミズムを出すのが難しい楽器なだけにそれを表現するためのパッションが同座するところがなんとも魅力的なのです。


 ということで、今回はオーボエという楽器の魅力の全てを、世界の(再度強調)奏者とともに解きあかすという刺激的な夜。


 一、二曲吹いていただけるか、現在、交渉中。そして、世界一難しい楽器に湯山挑戦コーナーもあり。


 2018年最後の爆クラに、是非、お運びあれ。

 みなさんで終わった後、会場で乾杯しましょう。



ゲスト

吉井瑞穂(よしいみずほ)

甘い音色と豊かな音楽性で世界の聴衆を魅了する国際派オーボエ奏者。鎌倉市出身。東京芸術大学入学後、渡独しカールスルーエ国立音楽大学を首席で卒業。日本音楽コンクール優勝ほか、英バルビローリ国際コンクール、日本管打楽器コンクールで入賞。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団でエキストラ奏者として活躍後、シュトゥットガルト国立歌劇場管の首席奏者を経て2000年からマーラー室内管の首席オーボエ奏者として欧州を拠点に活動している。同楽団の設立者であるアバドをはじめ(共演回数は200回以上)、ヴァント、アーノンクール、ブーレーズ、ラトル、ハーディングら世界的巨匠の指揮で演奏を重ねており、欧州の主要音楽祭に数多く出演。ルツェルン祝祭管弦楽団設立メンバー。欧州主要オーケストラ、アンサンブルから頻繁に客演首席奏者として招かれている。ソロや室内楽でも活発に活動を展開中。室内楽共演者として、テツラフ弦楽四重奏団、レイフ・オヴェ・アンスネス、マーティン・フロストなどがいる。 ニューヨークのマンハッタン音楽院、イギリス、スペイン、ドイツ、コロンビア、ベネズエラなどでマスタークラス教授として招かれ、後進の指導にあたっている。東京藝術大学非常勤講師。月刊誌「音楽の友」で『マインドフルネス紀行』を連載中。 2017年春よりベルリンから鎌倉に拠点を移し、欧州と日本で活動中。趣味はランチ巡り、神社巡り、雲観察、貝殻拾い。

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