爆クラ<第71夜>「エロチックなクラシックを石田衣良さんと……(今夜はR15指定)」ゲスト:石田衣良

 クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ。今回のゲストは、NHKの音楽番組「らららクラシック」のホストを6年間務めた、小説家の石田衣良さんです。


 石田衣良さんといえば、テレビドラマ化されたデビュー作『池袋ウェストゲートパーク』を初めとして、『うつくしい子ども』、『約束』など、社会的に問題となった事件をモチーフにした小説群が知られていますが、特筆すべきは、恋愛および性愛関係の筆致のたぐいまれな上手さとそのセンス、なのです。



 映画化され大ヒットを記録した『娼年』を初めとして、「女性を童貞特有のファンタジーに棚上げせず、また、その逆の体験自慢のブレイボーイ気取りでもなく、性愛を描くことができる、日本ではまれな才能の持ち主」が彼。先日、映画「娼年」の試写会トークショーで初めてお目にかかったのですが、性に関する視点や感性が本当に面白く、ぜひ、クラシック音楽をネタに、性談義ができれば、と今回お招きした次第。


 エロチック、つまり官能は、よくクラシック音楽では案外よく使われる形容詞。情感たっぷりなヴァイオリンには「すすりなくような濃厚なポルタメントや官能的な歌い廻し」といったような感想が頻出します。楽曲で言えば、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」なんぞは、あのやわやわとした愛撫のような冒頭の和声展開はもとより、そもそものストーリーからして公認エロ印が押されているようなシロモノですし、ショパンのよろめき、マーラーの押し寄せる波のようなエクスタシーなど、その一件お堅いイメージと裏腹の淫乱ぶり。と、クラシック音楽が隠し持っているそのへんのAVが裸足で逃げ出すような、エロ要素を浮き彫りにしていきます。


 エロいクラシック音楽の正体はいったい何? 和声か音色かリズムかメロディか?! 石田さんと不肖、湯山のエロクラ・セレクト合戦か、といったような刺激的な一夜。



ゲスト

石田衣良(いしだいら)

1960年、東京都生まれ。'84年成蹊大学卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。'97年『池袋ウエストゲートパーク』で、第36回オール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。'03年『4TEENフォーティーン』で第129回直木賞受賞。'06年『眠れぬ真』で第13回島清恋愛文学賞受賞。‘13年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞受賞。

●石田衣良のブックサロン「世界はフィクションでできている」主催 https://yakan-hiko.com/meeting/ishidaira/top.htm

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